おちゃいち山陽堂
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深蒸し茶とはどんなお茶?


■ 煎茶などを作る時は、摘んできたお茶の葉をまず最初に蒸気で蒸します。
釜で炒る「釜炒り茶」というのもありますが、現在、ほとんどのお茶がこの
方法で作る、“蒸し茶”です。
昔は「せいろ」で蒸していました。
現在は機械で蒸します。ベルトコンベアのようなもので、茶葉を
動かしながら蒸気を当てるのです。

■実はこの蒸気で蒸す加減が、お茶の出来上がりに非常に
大きな影響を与えるのです。
蒸気の温度は90℃〜100℃で、これは変えようがありません。
蒸気を当てる時間を変えるのです。
蒸気を20秒〜30秒くらい当てたお茶を「普通蒸し」あるいは
「浅蒸し」と呼びます。

もっと長く、90秒〜120秒くらい蒸気を当てたお茶を「深蒸し」
と呼び、その中間くらいのお茶を「中蒸し」といいます。

 
←お茶を蒸気で蒸す
 蒸し機です。こうやって蒸します。
 

■下の写真を見比べてください。左の葉は約20秒くらいで蒸したもの、右の葉は
約90秒くらいで蒸したものです

ちなみに同じ茶園の葉っぱです。左は品評会用に作ったもので、右の葉は通常販売
用に作ったものです。摘んだ時期は違いますが、蒸しの違いによる出来ばえの違い
は分かっていただけると思います。

  

■さらにお茶を淹れた時のお湯の色を見てください。
普通蒸しのお茶の色はやや黄色味を帯び、透明感がありますが、
深蒸し茶の場合、濃い緑色になります。これは長時間蒸すことにより、
葉の細胞膜がくずれ、中の葉緑素がお湯に溶け出しやすくなるからです。

下の写真は補正をしていませんので、お湯の色がやや黄味がかっていますが
肉眼ではもう少し緑に見えます。

左のお茶が普通蒸し、右のお茶が深蒸しのお茶です。


お茶を選ぶ時、茶葉の新鮮な香りを求めるなら、蒸しがあまり長くない煎茶、
こってりとしたうまみを味わいたいなら深蒸し茶、という具合に、お好みに
応じてお茶を選ぶとよいと思いますが、実はもっと「お茶通」な楽しみ方を
お教えします。

浅蒸しのお茶と深蒸しのお茶を、それぞれの割り合いを変えながらブレンドして
みてください。それぞれの比率を変えることにより、驚くほどお茶の表情(味、香り)
が変わることに気づくはずです。
こうやって自分の好みのお茶を作り出すのはとても楽しい作業です。

昔から茶の匠といわれた人達は、この混合により、それぞれの単品の持ち味を
足した以上に引き出してきました。まさに1+1が2にも3にもなったりしたのです。
この技術を「合組」と呼びます。
ただし、組み合わせによっては、1+1が0.5か0.6になることもあります。

「合組」というのは実は大変奥深いものなのです。
あ、すいません、深蒸しの話しでしたね。

深蒸しの特徴を簡単に言うと、
@時間をかけて蒸すから葉っぱが細かい。
A中の成分が出やすいから濃くなる。
B香りはやや薄くなる。
こんなところです。         
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